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広島の少女の折り鶴 [モンゴル]

「広島の少女の折り鶴」の話を、
まさかモンゴルの子どもから聞かされるとは思いもよらなかった。

●モンゴルで語り継がれてきた広島の少女の話

モンゴルでは毎年八月六日にラジオやテレビで必ず流される歌がある。
91年にモンゴル国滞在中、悲しい歌を子どもたちが歌ってくれた。
それがこの「広島の少女の折り鶴」だった。
とっても素敵なメロディなんだけど、なぜかもの悲しい。
歌詞を尋ねて、からだが熱くなった。
「原爆で命を失った日本の広島の少女の歌だよ」。

※でも、モンゴルでは「ツァーサンショウォー(紙の鳥)」って言ってた。

http://homepage2.nifty.com/eastwing/hirosima.htm
(↑オユンナのHPに「広島の少女の折り鶴」の訳詞が載ってた。)

http://tb.sanseido.co.jp/kokugo/kokugo/j-kokugo/books/2003_oriduru_3.html
(↑そして三省堂の国語のサイトにも、オユンナが解説してるね)

●文化交流のつもりで持ち込んだ凧、ひょんな事から「平和」と繋がった。

ちょうど日本の凧を持ち込んで、文化交流のタネを蒔くつもりでいた時だった。
日本では広場も少なくなり、またこどもたちの遊びもゲーセン化し、
凧を揚げるチャンスも少なくなった。
日本の伝統的なあそびと、モンゴルの自然相手の体験型文化交流、という発案だ。
我ながらすばらし。

モンゴルに凧揚げの文化はあるのかな?
モンゴルでは、凧の事も「ツァーサンショウォー(紙の鳥)」と言う!
(ここで広島の少女の話と、文化交流が繋がった)
あの広い草原で、子どもたちとおもいっきり凧あげしたい!
将来は日本から凧揚げツアーを組んで、日本人は自国文化を再発見し、
モンゴル人と共にモンゴルの自然を借りて、おもいっきりあそびたい。
そんな自然がある豊かさをみんなが確認できる場を、生み出したいと考えていた。

●日本の凧の会が協力

日本出発前、ある音楽家の紹介で、洋食で有名な日本橋「たいめいけん」のご主人を介し、
凧の会「風人」より長崎凧を預かることができた。
「モンゴルで立派に揚げてきてほしい」と託された凧だった。
とても変わった凧だった。
風を受けると「ビュンビュン」と大きな音を出す玄が張られていた。
自分が凧の専門知識を持ち合わせていないから、
やはり専門家の意見が聞きたいと思っていた。
そんな話をこぼしたら、実現してしまったのだ。

日本橋たいめいけん(洋食)
http://www.taimeiken.co.jp/index.html 
http://www.taimeiken.co.jp/museum.html

●脱核の国と核事故

モンゴルで知り合いになったロシア語の大学教授ジギーマさん(私の日本語の生徒になる)
からも、「脱核の署名」を書くよう勧められたのは、偶然じゃなかったんだなぁ。
モンゴルは69年より核不拡散条約に加盟している、脱核宣言をした国なのだ。
しかし国土周辺では、絶えず核実験が繰り返されており、大陸つながりのモンゴルでは
生命を脅かす核の脅威は個人のレベルにまで達しているのではと推測する。

その後のモンゴル滞在中の93年には、西シベリアの「トムススク7」という核閉鎖都市の
「シベリア化学コンビナート」で、ウラン溶液の入ったタンク爆発。
工場の屋根が吹き飛び、液が飛散するとんでもない事故が発生している。
ウランバートルにいた私は冷や汗かかされたが、その放射能の家畜や人体に与える影響などは、
公表されていなかったと思う(未確認)。

※その7年後、西シベリアで世界最悪の河川汚染を引き起こした原因と発表された。

当時、日本大使館も冷静、というよりは邦人の安全確保に無関心だったという印象が残っている。
「早く帰ってこい!」電話口、父が私を叱った。そのギャップが私を興奮させた。

●モデルは広島市平和祈念公園にある「原爆の少女の像」

その像のモデルは佐々木禎子さんという人で、2才で被爆、12才で原爆症で他界した。
あるテレビ番組では佐々木禎子さんの甥という人が、叔母さんの生きた証を尋ねる旅
の様子を紹介していた。今彼は、ロックバンドで叔母さんの魂の弔いをしている。

禎子の魂が宿るロックバンド
http://park3.wakwak.com/~godbreath/


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